フカセ釣りの本命 ゼロピット Type-D
メジナ釣りにおいてみなさんはどのようなウキを使用されているでしょうか?
私はシマノのゼロピットに出会ってからは、その合理性にいたく感動してしまい、それ以来ゼロピット以外は使わなくなりました
シマノからはゼロピットシリーズの中でも、様々なモデルが発売されている中、メジナ釣りとして最もオススメモデルはどれなのか、私なりの見解を具体的に紹介させていただければと思います
元々メーカーHPに記載されている内容であっても、自分なりに噛み砕いてわかりやすく説明できればと思っています
最初にお断りしておくと、私自身はこのゼロピットを愛してやまないため、かなりバイアスがかかった記事内容になっているかもしれませんが、もしゼロピットにちょっとでも興味があって、使ってみたいかも、、と思っている方がいましたら、是非その後押しをさせていただきたいです。絶対買った方がいいですよ!
なお、ゼロピットシリーズ全体について使い方やメリット、製品ラインナップ構成や価格帯などについてはこちらの記事でまとめておりますので、もし興味がありましたらこちらも是非参考にしていただけますと幸いです
シマノ ゼロピットについて
まず最初にシマノ ゼロピットとはどういったウキなのか、他のウキと何が違うのか?簡単に説明させてください
- 糸を切らずにウキの交換が可能
- ウキを交換しなくてもある程度の浮力調整が可能(DVC typeのみ)
メリットを超ざっくり書くとこの2行に尽きます、デメリットは、、強いていうなら”価格”のみ
糸を切らずにウキを交換したい放題、という点が抜群に素晴らしく、ゼロピットの価値の80%くらい
そもそもウキってそんなに頻繁に交換する必要あるんでしたっけ??という方は、もう少し深く突き詰めてフカセ釣りをやっていくと、ウキ交換の重要性に気がつくようになっていきますので、その時が来るのに備えて、最初からゼロピットで買い揃えておくことをオススメします。ゼロピットシリーズはどのモデルも共通の治具で交換可能なので、とりあえず安いモデルから揃えていくのも良いと思います
フカセ釣り最適モデルはどれなのか
下記はゼロピットシリーズのラインナップ構成ですが、シマノらしくあらゆるニーズを満たす形で展開されています。この記事では、フカセ釣りする上でどれを選べばいいの?というお題として、取り上げるモデルは以下の三つ
- コアゼロピット DVC Type-D
- ゼロピット DVC Type-D / XL
- ゼロピット Type-D
これらはフカセ釣り、特に全誘導沈め釣りに特化したモデルです。ここではこの3モデルをもっと具体的に紹介していきたいと思います。なぜフカセ釣りにこれらのモデルが適しているのでしょうか

全誘導と半誘導
フカセ釣りの仕掛けは、そのスタイルにおいて大きく2つに分かれます、全誘導と半誘導です
ウキ止めをつけるかつけないか、によってこの両方のスタイルを切り替えます
結局どっちが釣れるの??というと一概には言えないところはありますが、オーソドックスに釣るときは全誘導だが、状況に応じて半誘導を使う場合がある、という考え方になると思っています
それぞれメリットについてざっくり書くと
- 全誘導:理論上あらゆるタナ(深さ)を釣り分けることができるため、グレがどこのタナに居たとしても釣ることができる
- 半誘導:タナが固定されているため、どこのタナを釣っているかわかりやすい、ラインメンディングができない状況になるとむしろ半誘導の方が有利になる場合がある
野球に例えていいのかわからないですが、全誘導は先発ピッチャーとして各球種と総合力で勝負しながら試合全体を作っていく感じ、半誘導は特別な場面で登板する左サイドハンドの中継ぎピッチャー、のような感じのイメージ、、。半誘導は”ここぞ”という場面で使うことがあるので、仕掛けは準備しておきたい
ここではフカセ釣りの、特に全誘導で釣ることを想定して、なぜこのゼロピット Type-Dがベストチョイスだと考えるのか、掘り下げていきたいと思います
全誘導釣りの難しさ
全誘導は、あらゆるタナを釣り分けることができるため、グレがその日どこのタナに居るのかわからなくても、理論上は必ず釣ることができるということになります
しかしこれはあくまで理論上、ということで実際はこの全誘導での釣りは技術的に難易度が高いです
ここからはこの全誘導釣りの難しさについて説明します、逆にいうと、この難しさについて知ることができれば、このゼロピットType-Dのウキ設計がフカセ釣りにとっていかに合理的なのか、が理解できるようになると思っています
タナキープ問題
全誘導の釣りは先ほど説明したように、ウキ止めをつけないので、ほっておくとそのままスルスルしていき、あらゆるタナを狙うことができる理想の釣り方です
しかし、その日グレが居るタナに仕掛けが到達したとしても、よほど活性が高くない限り、その仕掛けが到達した瞬間に必ずパクっとエサを食べるわけではありません
グレを釣るには以下のすべての状態を同時に満たす必要があります
- 仕掛けがグレのタナに留まっていること
- 仕掛けがグレの居る場所にあること
- 仕掛けがコマセと同調していること
グレがオキアミを引ったくっていくマズメのような高活性の状態であれば、タナに落ちると瞬間的に食ってきますが、そういうレベルの釣りしかできないと、毎回運任せの釣りになってしまい、釣果に再現性がなく、結果的になかなか上達しません
グレをたくさん釣るためには、高活性でない時も自分の釣り技術だけで魚を引き出す必要があります
そこで、仕掛けをうまくコントロールして、その日グレが居るタナ、場所を探し出して、”できるだけ長い時間”そこだけにオキアミを漂わせる、こういったことができればできるほど、釣果が上がってきます
全誘導の難しさは、タナを自在にコントロールができてしまうが故に、タナを一定に保つことが難しい、ということです
何もしてないと、仕掛けがタナを通り越してしまうんですね、つまり全誘導の”スルスル”メリットがデメリットでもある、ということですね
なので仕掛けが自分の釣りたいタナまで落ちると、そこでロッド操作、ラインコントロールにより微妙なテンションをかけつつ、仕掛けをその深さで一定時間ホバリングさせる、繊細な操作が必要になってきます
しかし実際の磯では風、波、サラシ、潮の流れなどの外乱要素が複雑に入り乱れておりそれこそカオス状態になっているため、微妙なテンションをかけるようなラインコントロールが難しい
そのため、ウキの感度が良すぎる場合、ウキの動きがカオス状態になっていると、不自然にサシエを引っ張ってしまったりして、なかなかコマセと同じような動きをすることが難しくなってしまいます
全誘導のキモである、”ラインコントロール”に耐えられる程度に、”ウキは安定していて欲しい”。それこそがType-Dのウキ設計の根本のように思います
ゼロピット Type-Dのウキ設計
ようやく、Type-Dのウキ設計について説明
まず、一般的なウキと形状や重さを比較するために並べてみました
比較用の一般的なウキとして、普通の”どんぐり型”を載せました
まず、見た目も結構違っていますが
- Type-Dはずんぐりむっくりしており重い
- Type-Dはウキの下部が尖っておらず、若干平らになっている
- Type-Dはウキの上部に切り欠きがあり単純な曲線ではない

ゼロピット Type-Dウキ設計の極意1 上下移動の安定感
全誘導フカセ釣りにおいて、長い時間仕掛けを狙ったタナにkeepすることが難しいと述べました
では実際にサラシなどの表層の波の影響を受けて、潮の流れと関係なくウキが沈んでしまう場合を想定してみます、これはガン玉の重さ設定をウキの浮力より若干強目にしている状況でもあります、ウキが受ける浮力イメージを比べてみます

このゼロピット Type-Dのフォルム、特に底が平らであることは、ウキが沈む時に水の抵抗を受けやすくなるということです、そのため、ウキが簡単には沈まない、もしくは非常にゆっくり沈んでいく、ということです(シマノHPではパラシュート効果、と説明されています)

今度は逆にラインに引っ張られてウキが浮いてしまうような場合、これも潮の流れと関係ない動きなので、影響されたくない要素です。Type-Dはどんぐり型とは違って、上部に切り欠きのような形状になっており、そのためこの角の部分で水の抵抗が大きくなる形状になっています。つまり、道糸、ラインによって上層に引っ張られたとしても、簡単に上に上がっていかない、という設計になっています
つまり、このType-Dのウキのフォルムは、ウキの上下移動を制限するように設計されている、つまり一旦狙ったタナまで落として、そこで道糸、ラインの張り加減でうまいことタナkeepすることができれば、ある程度の外乱要因があったとしてもウキはその狙った場所に留まってくれる、ということです
そうすると仕掛けが狙った場所に長時間留まってくれるので、グレを食わせる確率があがる→たくさん釣れる、ということになります
ゼロピット Type-Dウキ設計の極意2 潮を掴んで離さない
フカセ釣りは、コマセの中に針がついたオキアミを忍ばせて、グレを騙して釣る釣り方なので、仕掛けのオキアミは極力普通のコマセと同じ動きをすることが理想です
ただのコマセは、海中の潮の影響をそのまま受けてただそのまま漂っています、投入した仕掛けも、ただ潮の影響だけを受けてそのまま漂っていて欲しいものの、実際はそうはならず、ハリスやウキによる上下移動の余分な力が加わって、”ただのコマセ”の動きからどんどん乖離していきます
このType-Dのウキの形状であれば、上下移動しにくい設計になっているため、横からの潮の流れを受けてると、横方向にスライドするだけになり、より”ただのコマセ”と同じ動きを再現させやすい
潮の流れを掴んで離さない、という風にHPでは説明されていますが、このように上下移動を制限させつつも、横方向の潮の流れにはちゃんと乗りたい、ということですね
実際のウキの表面積も普通のどんぐり型の小さいウキよりも大きいので、潮の流れの影響はむしろ受けやすい設計になっています

ゼロピット Type-D DVC ノーシンカーの釣り
ここからはType-Dの、特にDVC機能を有効活用する釣り方の説明になります
DVCはDiving Control Systemの略で、ウキの方でシリンダーを調整することにより、ウキ自体の浮力を調整することができる、という利点があります

一般的に仕掛け全体の浮力バランスを考える際、まず最初に、ガン玉をどれだけ打たなければならないか、を考えると思います
針のオキアミの動きは、できるだけ”ただのコマセ”に近付けたいので、余計な影響を与えてしまうハリスやラインからの影響をできるだけ小さくしたい。そのためガン玉はできる限り打ちたくないが、その時のサラシや潮の流れを受けて仕掛けが所望のタナまで落ちてくれないと釣りにならないので、必要なタナまで落とすために最低限のガン玉を打つ
その選択したガン玉の重さに合わせるように、ウキの浮力をチョイスする、というのが一般的な考え方だと思います
ウキもガン玉もその浮力という数字だけを見ると、どっちも同じで、どっちを調整しても結果的に同じ浮力バランス効果になりそうなものですが、場合によっては大きな違いが生じることがあります
その特殊な場合というのは、ノーシンカーの釣りとか、ガン玉を打たない釣り、のことで、風や潮がそれなりに落ち着いているような状態の場合、ハリスにガン玉を打たなくても釣りが成立する局面があります、ハリスに余計な力をかけないのが理想なので、ガン玉はできる限り打たない
このように、ハリスに全くガン玉を打たない理想的な状況になると、逆に浮力を完全にバランスすることが難しくなります、今までガン玉で調整していたのに、もはやガン玉が存在しないわけなので
特に、ガン玉は打たないのだがもうちょっとだけ仕掛けをなじませたい、沈めたいような場面、そういった時のために、”マイナス浮力のウキ”というものが存在します
号数でいうと、0や00、000といったウキです。こいつは、ウキそのものが沈んでいく。ウキは浮いているのが仕事ではないのか、、と自分も思ってその存在を初めて知った時には驚きましたが
そこで0と00、000の間を細かく浮力調整したいとなると、現状このDVC以外に調整方法がない
このDVCが唯一無二なのは、まさにこの点にあるのではないだろうか
例えば寒グレをじっくり狙う場合、ノーシンカーでハリスをゆっくりじっくり漂わせながら、タイトな根まわりを長時間攻めたい、ゼロピット DVC Type-Dの00号はそういった釣りを可能にする

ゼロピット Type-D ラインナップおすすめはどれ?
それではゼロピット Type-D同士、3種類を比較していきます
どれが自分の釣りに最も適しているか考える際に参考になればと思います
| コアゼロピット DVC Type-D | ゼロピット Type-D | ゼロピット DVC Type-D / XL | |
| DVC | あり | なし | あり |
| 重さ | 15.8g | 10.7g | 25.3g |
| 外径 | 28.8mm | 25.2mm | 34.1mm |
| 価格 | ¥2100 | ¥1600 | ¥2900 |
| 推しポイント | フカセ釣り万能選手 スタンダード | 価格重視 | 爆風、荒れている時に威力を発揮 |
コアゼロピット DVC Type-D
全誘導フカセ釣りのスタンダード、DVC付きなので、0/00/000あたりのラインナップを拡充させておき、ノーシンカー釣りの幅を広げておくのがおすすめです
全誘導のパイロットウキとしては最適だと思います
正直、BくらいになるとDVCを使うより実際はガン玉の方を調整することの方が多いように思うので、無印Type-Dでもいけるとは思いますが、軽い仕掛けになるとやはりDVCの恩恵が大きいかな、、と思っています
ゼロピット Type-D
こいつの特徴は、まず価格が安い、ということで、ゼロピットではない一般的なウキとそこまで値段が変わらないように思います
重量は10.7g、そこまで重くはないので、感度も期待できます
DVCは非搭載なので、とにかく3Bくらいまで一通りこのゼロピット Type-Dで揃えておき、0より軽い領域をDVCで補充していく、という揃え方がおすすめです
ゼロピット DVC Type-D / XL
こいつはグレ釣りにおいては完全に規格外です
とにかくデカい、重い
こいつの真価が発揮されるのは、例えば爆風なのに潮が流れてなく、ロッドと仕掛けの操作が風のせいで難しいとか、ウキが簡単にブレすぎる時、など、とにかく全誘導で沈めて釣りながらタナをキープしたいのに、ちょっとしたロッド操作でも簡単にウキがズレてしまう時、こういう時のため
とにかく重い、、もはやルアー並か、、、重いということは、外から力が加わっても簡単に動かない、安定している、ということです
そのため、横風が吹きまくっていて繊細なロッド操作、ラインコントロールが不可能な状態でも、それこそ磯場が洗濯機のような状態になっているとしても、アバウトなライン操作でウキの動きを細かく調整できる、というのがこのXLの最大真価だと思う
この記事で説明していた”ウキの安定性”を追求して究極まで振り切ったモデルがこのXL
チヌ用のウキではこのくらい大きいサイズのものはあるが、グレ釣りではなかなかお目にかからない
ラインナップ全体としては無印ゼロピット Type-Dで揃えながら一部DVCを足して、いざという時のためにできればXLを持っておく、という感じなんじゃないかな
代打の切り札的存在?
まとめ
いかがだったでしょうか
シマノウキ ゼロピットシリーズの中から、フカセ釣りをする前提としてType-Dの特徴について紹介させていただきました
ここで紹介しているType-Dウキの動き方の特徴というのは、ゼロピットだから特別にそういう特徴があるというのではなく、普通の円錐ウキと、チヌ釣りなどで使うような、大きくて上下が比較的平らになっているウキとの違いを説明していることと何も変わりません
場合によってはウキの感度を高くしたい場合もあります、その場合は逆にこのType-Dは、その巨体であるが故にむしろ不利になります、感度重視の場合は、Type-Bというモデルもあるのでそちらでカバーできます
ゼロピットシリーズのメリットはあくまでも、”糸を切らずにウキを交換できること”なので、重厚に攻めるか、軽く攻めるか、その場の状況に応じて簡単に釣り方を変えられる、このメリットこそが大事
自分の釣りの引き出しを増やすことができます
他にもゼロピット関連で記事を出していく予定ですので、もしよろしければそちらも参照していただけますと幸いです





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